<ファイナンシャルプランナーが教える!住宅ローン最新情報>

マイナス金利でどう変わる?

シングル女性のための
「失敗しないマンション購入」

日本銀行の政策によりマイナス金利が導入された影響で住宅ローン金利が下がり、マンションの購入がより身近なものになってきました。マイナス金利が私たちの暮らしでどう変わるのか?そして、マイナス金利時代のマンション購入術を専門家であるファイナンシャルプランナーが分かりやすく解説します。

1.「マイナス金利」で何が変わるの?

私たちが一般的に呼んでいる「マイナス金利」とは、日本銀行(以下、「日銀」)が民間の銀行に対して行うマイナス金利政策のことです。マイナス金利によって何が変わるのでしょうか?導入の背景とともに詳しく見ていきましょう。

大手銀行をはじめ、日本各地の地方銀行などの民間の銀行は、私たちが預けているお金を融資や投資することで利益を出しています。たとえば、有望な企業への融資(貸し出し)や金融商品への投資、私たちの暮らしの身近なところでは、住宅ローンへの貸し出しもその1つです。

民間の銀行が融資や投資に回していないお金は、日銀にお金が預けられています。特に、世界経済の減速感や景気の先行き不安からその額は膨大です。日銀の発表によると約280兆円にものぼると言われています(2016年4月27日現在)。銀行が貯め込んでいる、この眠っているお金がもっと市場に出回るよう成長戦略の一環として導入されたのが、マイナス金利政策です。

マイナス金利が導入される以前は、銀行が日銀にお金を預けると年0.1%の利息をもらうことができました。しかし、マイナス金利が導入された2月から新たに日銀にお金を預けると、これまでと逆に0.1%のお金を支払う必要があります。つまり、銀行にペナルティを科すことで、企業や個人への積極的な貸し出しを後押ししています。眠っているお金を市場に回すことで日本経済の景気回復が期待されています。

2.借入れのチャンスが広がる?!
「住宅ローン」最新事情

日本経済の活性化の切り札として大きな期待が寄せられているマイナス金利政策ですが、私たちの暮らしにも大きな影響を与えています。

まず、マイナス金利の導入によって企業への融資の基準となる貸出し金利や自動車や住宅ローンなどの金利が下がっています。このような金利の低下によって、企業や個人はお金を借りやすくなります。

実際に大手銀行をはじめ民間の銀行では、日銀のマイナス金利政策を受けて住宅ローン金利の引き下げをつぎつぎと発表しており、2016年4月の10年固定型の最優遇金利は、過去最低基準の年0.5%を記録しています。

このようなメリットがある一方で、デメリットもあります。銀行では住宅ローン金利の引き下げとともに、預金金利の引き下げが続々と始まっています。この他にも、預金金利が下がることで、保険や年金の運用に影響を与える可能性や、銀行手数料の引き上げなどのデメリットが懸念されています。

【失敗しないマンション購入術①】

こんなに違う!!金利の適用を賢く見極める

住宅ローンの支払いは長期になるため、少しの金利の差が、長い年月で見ると大きな違いにつながります。住宅ローンのほとんどは、融資実行時(貸金受け取り時)の金利(※)が適用されます。たとえば、35年固定型の「フラット35」を利用した場合、マイナス金利政策が導入される前(2016年1月)と、導入された後(2016年4月)の金利が適用された場合を比較してみると利息の総額に約190万円の違いがあります。特に、変動金利を利用する場合は、適用金利が毎月変わっていますので、ローンが決定したら再度、計算し直すことをおすすめしています。

*財形住宅融資では、申込み時の金利が適用されます。


【フラット35】自己資金300万円 住宅ローン 2700万円の場合(借入期間35年)

【フラット35】自己資金300万円 住宅ローン 2700万円の場合(借入期間35年)

3.固定?それとも変動?金利タイプの選び方

住宅ローンの金利の引き下げによって、これまで住宅の購入をあまり考えておられなかったシングル層の方々からのご相談件数も増えてきました。そして、私たちファイナンシャルプランナーをご利用いただく際に、お客様から最もご相談をいただくのが「金利タイプの選び方」です。

ここからは、金利タイプの種類と、その選び方についてご紹介しましょう。

まず、住宅ローンの金利タイプは ――――――――
●借入期間中に金利が変わらない「固定金利」
●借入期間中の景気の変化や金融情勢によって金利が変わる「変動金利」
●最初の数年間は固定で、その後、固定か化変動かを選べる「固定金利選択型」の3つがあります。

それぞれの金利タイプにはメリット、デメリットがありますので、金利タイプの特徴をよく理解した上で、自分のライフスタイルにあわせた金利タイプを選ぶことをおすすめしています。

【金利タイプの特徴と選ぶポイント】

【金利タイプの特徴と選ぶポイント】

【失敗しないマンション購入術②】

提携ローンや優遇制度を賢く利用する

住宅ローンを申し込む際は、必ず複数の銀行に仮審査の申込みを頼みましょう。たとえば、勤め先の会社の提携ローンや不動産会社がすすめる提携ローン、銀行窓口やインターネットでのキャンペーン金利などの見積もりをとって比較してみましょう。また、条件によっては「住宅ローン減税」など、有利な税制優遇が使える場合があります。賢くマンションを購入するため、面倒がらずに情報収集したり専門家に相談したりして情報を集めることをおすすめします。

*この記事は2016年4月30日現在の情報です。監修:ネクスト・アイズ株式会社

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監修 プロフィール

小野 信一(不動産コンサルタント・ファイナンシャルプランナー)

小野 信一(不動産コンサルタント・ファイナンシャルプランナー)

■プロフィール:
・東京都宅地建物取引業協会港区支部常任幹事/
・公認 不動産コンサルティングマスター ・日本FP協会会員
不動産会社、ハウスメーカーを経て、不動産取得及び、住宅資産に対し、公正かつ中立なアドバイスをするコンサルティング会社、ネクスト・アイズ株式会社を2004年に設立。全国で消費者向けの講演活動を行うかたわら、消費者本位のコンサルティングビジネスを全国に展開している。
■著書・監修:
マイホームの建て方・買い方(西東社)・『家づくり必勝法』(NHK出版)・「はじめて家を建てました」(ダイヤモンド社)
■メディア出演・掲載:
フジテレビ スーパーニュース/ 『日経ビジネス』/日経ホームビルダー/朝日新聞/日本住宅新聞/「ダイヤモンド ザイ」/サンデー毎日/週刊エコノミスト/週刊 全国賃貸住宅新聞/テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」/日本経済新聞/テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」他 多数出演


*参考資料

日銀当座預金残高(2016年4月27日時現在)
日本経済新聞/マイナス金利はペナルティー(2016年02月01日)
日本経済新聞/日銀総裁、マイナス金利「すでに効果」導入1カ月(2016年03月15日)
失敗しない!後悔しない!マイホームの建て方・買い方/監修:小野信一
フラット35/金利のタイプ